- 流量計をより身近なものに感じて
- 私は大学院にいた頃、化学の実験で酸素ガスや窒素ガスといった気体を扱っていて、それを測るために専用の流量計を使用していたんですね。弊社で作っているようなメーターとはちょっと違うのですが、そこで興味を持ち始め、流量計のメーカーについて調べました。途中、一番身近なものとしてガスメーターや水道メーターがあるじゃないかと思いつき、最終的に愛知時計電機に辿り着いたんです。長い歴史を持つ企業であるため堅実なイメージがありましたが、実際に仕事をしていると、新製品が次々に出ていたり、海外進出も積極的に行っていることから、むしろ新しいことに挑戦している企業なんだなと感じています。
- 生産設備にかかわる専門家
- 生産技術部の主な役割は、製品の生産に関わる設備の設計から立ち上げまでを行うことです。その他に、R&D本部などの他部署から要請を受け、検査機器や工具など購入し、引き渡すことも行っています。私自身の業務としては、簡単な設備や治具の設計・製作であったり、開発や検査に使用する機器類の購入が主になります。治具というのは、例えばある部品にネジを締めるときに、部品がぐらぐら動いてしまうと作業がしにくいので、それをがっちり固定するための「受け」となる装置ですね。単純に言うと、組み立てや検査を簡単にするための道具で、ほとんどの生産設備に組み込まれています。
- モノづくりを支えるモノづくり
- 当たり前のことですが、製造現場では生産技術部が引き渡した設備が使用されて、製品が生産されています。設備を引き渡すときは、「うまく稼働するかな」という不安や「これからこの設備の面倒を見ていくんだ」という責任を感じて、ただ単純に嬉しいというだけじゃなく、身が引き締まる思いです。直接的に製造に関わっているわけではないですが、自分の手掛けた設備が使用され、モノづくりが行われている。その光景を見ると「自分たちがこの工場を作っているのだ」と実感でき、がんばって製作した甲斐があったなと心から思いますね。
- 何でも答える頼られる存在に
- 設備を製作するためにはまず図面を引くところから始まるので、社内でCADの講習が受けられたのは非常に有難かったですね。教本も渡されるんですけど、やっぱり先輩から教わることのほうが多くて、実際にやってみて覚えることが大事だなと痛感します。ましてや業務についても、私はまだ経験や知識が乏しく、説明もままならないことが多いです。だからまずは「生産技術」のことを徹底的に知ることを常に心がけ、設備に関して何を聞かれても、自信を持って答えられるようになっていきたいと考えています。